ECサイトを制作する場合、スクラッチで開発することは稀で、ほとんどの場合ASPやオープンソースのシステムを使うことになります。次々と新しいECサイト作成サービスが登場していますが、費用がかからず使い勝手のいいカートはどれでしょうか。
今回は小規模〜中規模のサイト向けかつ、低コストで運用できるサービスをまとめました。
何が良いかは個々の状況によって違うので一概には言えませんが、特にお勧めできる4つをピックアップしました。
この記事では主に以下のポイントで比較しています。
世界175か国で使われているサービスです。コーディング不要で簡単に作成できます。多言語サイトにも対応しており、複数の言語で販売できます。
HTML/CSSのフルカスタマイズが可能なので、デザインの自由度が高く、ネットショップ以外のページを追加したり、ブログ機能を付けたりもできます。APIなど、開発者向け機能も豊富です。
初期費用は0円。月額費用は$29~と、決して高くありません。
WooCommerceはASPではなくオープンソースのカートシステムで、世界で最も使われています。WordPressのプラグインなので、WordPressの導入が前提です。
完全無料で使えて、カスタマイズ性も高いです。他の無料ASPは、無料プランでは商品販売数や機能に制限がありますが、WooCommerceはそうした制限がなく、全ての機能が無料です。
多言語対応のECサイトも可能です。
WordPress自体の自由度がかなり高いので、こんなこともできます。
プラグイン自体はコーディングなしで導入できますが、WordPressの設定の知識が必要になります。自力で導入するにはややハードルが高いです。
デメリットとしては、WordPressの機能がベースになっているため、大規模なサイトになると管理画面が煩雑になったり重くなったりするところでしょうか。そのため、商品数が多い大規模なショップではお勧めしません。
BASEは人気の高いECサイト作成サービスの一つです。初期費用、月額費用が無料という点が特徴です。
テンプレートがあらかじめ用意されており、Web上で項目を入力していくだけで簡単にショップが作れるので、ECサイト作成のハードルが非常に低いです。
あくまでネットショップの作成に特化したASPのため自由度は低く、サイトに様々なコンテンツを追加したい方には物足りないと感じるかもしれません。
こちらも無料で使えるASPで、仕組みもBASEと似ています。
簡単にネットショップ開設できますが、カスタマイズ性は低いです。
STORESとBASE、どちらがいいかは好みの問題かもしれません。
低コストでECサイトを運営するなら、shopifyかWooCommerceをお勧めします。理由は機能の豊富さとカスタマイズ性の高さです。BASEやSTORESは作成も運用も簡単ですが、自由なサイト設計をするには物足りなさを感じるでしょう。
ネットショップを開設しただけでは当然お客さんは来ないので、別途集客する必要があります。すでにブランドの知名度があったり一定の見込み顧客がいる場合は別ですが、集客のためECサイトにオウンドメディアや特設ページなど、他のコンテンツを追加したい時がいずれ来ます。
コーポレートサイトとショッピングページを融合させるのもよくあるECサイトの形態の一つですが、そのようなケースもWooCommerceなら問題ありません。
ECシステムを選ぶ基準は、大雑把にこんな感じになります↓
shopifyかWooCommerce
shopify
WooCommerce
BASEかSTORES
もちろん、ECサイト制作の選択肢は他にもまだまだあります。サイトの規模、売上、目的、予算などによっては他のサービスをお勧めする場合もあります。