ノベルゲーム制作ツールは、PC向けに作るのなら選択肢は結構ありますが、PC + スマホや家庭用ゲーム機を見据えた開発となると実質Unity一択になってきます。
Unityで作るとして、一からプログラムを作るのは大変なので、ほとんどの場合はアセットを使うことになり、Naninovelか宴の二択に絞られることが多いです。
どちらにするかは個人の好みではあるのですが、簡単な比較と、選ぶポイントを考えてみます。
筆者はNaninovelしか使ったことがないので、宴に関しては公式情報の参照のみですがご了承ください。
ここが両者の最も大きな違いで、好みが大きく分かれるところだと思います。直感でどちらがしっくりきますか?
といった作業を全てExcelで行うのが特徴です。

テキスト形式でスクリプトを書きます。VScodeで編集すれば、コマンドのオートフィルなどの補助ツールも使えます。
Githubでバージョン管理すれば、誤って何か消してしまっても安心。
Naninovelはライターフレンドリーなツールをうたっており、シナリオを簡単な記法で書くことができるので、シナリオライターに最初からNaninovelの記法で書いてもらえれば、シナリオをスクリプトに変換する工程が省けます。

ぱっと見Excelが直感的に分かりやすくて好きだと思ったら宴へ。
逆に、表計算ソフトとして以外の目的でExcelを使うことにアレルギーがあるならNaninovelへ。
また、本文の編集を頻繁に行う方にもNaninovelがおすすめ。テキストエディタで編集するため、一括置換や削除、順序変更が簡単です。
エクセルだと後からの変更は大変な手間です。
標準機能に大きな違いはありません。
どちらも一般的なノベルゲームに必要な機能は揃っています。
CGギャラリーはどちらもありますが、Naninovelにはイベント回想機能が無いため、欲しければ自分で一手間加えて作る必要があります。宴には標準機能としてあるようです。
標準的な機能で言えば大差ないものの、Naninovelの方がマニアックな機能が揃っています。ここに挙げたのはごく一部です。
ターゲットプラットフォームに合わせて、どのようにメモリを管理するかを選択できます。
所持品リストを作って管理できる機能。応用すれば色々なことに使えそう。
Switchに対応しており、実際にリリースされた実績も多数あります。
どちらも買い切りで、セールで安くなることもあります。
機能性やゲームを販売した後の販売収益を考えればどちらも決して高くはないので、あまり決め手にはならなかなと。
宴は日本製で、日本語マニュアルがあります。
日本語の情報量で選ぶなら宴という意見もありますが、ここ数年でNaninovelユーザーが増えており、情報量に差はなくなってきている印象です。
Naninovelの公式ドキュメントは非常に分かりやすく書かれており、ブラウザの翻訳機能を使えば読むのに支障はないでしょう。
当ブログは普段からNaninovelを推奨しているので、Naninovel寄りのことばかり書いてしまっていますが、あまり惑わされず「自分がしたいことができるか」「使い勝手が自分に馴染むか」を基準に考えてみてください。