前回の記事では、Steamでゲームの売り上げが著しく低かった場合の確認事項についてお話ししました。今回はその次のアクションについてです。
売れない理由の確認事項はこの4つでした。
ついでに、この4つ以外によく挙げられる理由も解説しておきます。
よく挙げられる理由として、宣伝が足りないというものがあります。
インディーゲームの場合、できる宣伝方法は限られているのですが、SNS、プレスリリース、インフルエンサーへの依頼などは効果があります。
確認1~4を全て満たしていても売り上げが伸びない場合は宣伝不足の可能性があります。ただ、宣伝の大小はそこまで売上に影響しません。
Steamの場合、動画や説明文で魅力を伝えられれば、大きな宣伝をしなくても一定数売り上げを出せる仕組みが整っています。売れないということは、ページを見た人に魅力が伝わっていないということなので、これ以上宣伝をしたとしても売上が大きく伸びる可能性は低いのではないでしょうか。
これは「確認3 ゲームのジャンルを示す説明文、タグが付いているか?」と関連しますが、最低限必要な情報が有ると無いでは大きくリーチが変わります。
ただし、必要な情報がすでに盛り込まれている場合、ストアページを改善しても劇的に売上が変わることはありません。
もちろん、すでに人気・売上のあるゲームなら、ページを改善すれば更に伸びが期待できます。しかし元々人気のないゲームの場合は、スクリーンショットや説明文を変更しても、影響は微々たるものです。
売れない理由が2~4だった場合、改善点は明白なので割愛します。ここでは、売れない理由が1の、商品として販売できるレベルに達していない場合について話します。
まずは一番大切なこと。気持ちを切り替えることです。
失敗について一通り分析をし終えたら、その反省を生かして次の作品に取り掛かりましょう。
反省を生かせば次はもっといい作品が作れるはず。貴方のゲーム開発人生は終わりではありません。
ゲームが売れない時に一番困るのは、フィードバックが全く得られないことです。マイナスレビューすら来ず、ユーザーからのリアクションが無いため、どう改善していいか次に繋げるための方向性が分かりません。
Steamでは、ユーザーは基本的に商品として成立しているゲームを求めて来るため、初めて作った習作のような作品はSteamで販売すべきではありません。
習作や趣味で作った作品は、itch.ioなどの無料のゲームプラットフォームに投稿するといいでしょう。
Steam以外に無料で投稿するメリット
Steamでは登録料はかかりますが、フリーゲームの投稿も可能です。
1円と0円の違いは大きいものです。無料で配布することで、一定のダウンロードが見込め、ある程度フィードバックを得られるでしょう。
中身に自信があれば、ゲーム本体を無料にして、続編やDLCを有料販売するというやり方もあります。本体の内容が良ければ、十分収益化を狙えます。
Steamに無料で投稿するメリット
一度有料で販売したものを無料で配布することはユーザーの心証を損ねるため、避けるべきです。
上に書いた内容は、今回の作品ではなくその次の作品で考えましょう!
この記事で書いたものは、あくまで提案の一つです。
自分のゲームの長所・短所は自身が一番理解しているはずですし、最終的にどうするか、どうしたいかは自身で判断しましょう。