ノベルゲーム制作ツールは結局どれを選べばいいのか

ゲーム開発 |

制作ツールの種類が色々あって悩んでいる方へ。シンプルな質問一つで最適なツールをお勧めします。

質問は、「作ったゲームを収益化したいか?」

結論を言うと、YESならNaninovel、NOならティラノスクリプトです。

もちろんツールの種類は他にもありますし、最近も新しいものが登場しているので、好みがあるならそれを選べばいいと思いますが、悩んでいる場合はこの二択を推奨します。

次の項目で理由を説明します。

作ったゲームをフリーで配布したい人

ティラノスクリプト→ https://tyrano.jp/

ティラノは初心者に優しい

まず、無料。

ティラノスクリプト、ティラノビルダーがありますがどちらも操作は簡単で、初心者でもすぐに作り始めることができます。

ノベルゲームの制作自体が初めてなら、まずは試しに使ってみるのも良いでしょう。

ノベルゲーム制作者のコミュニティが活発

ティラノで作られたゲームの投稿サイトがありますが、交流が活発な印象です。

趣味で作ってお互いに遊んで楽しむことが目的なら、ユーザーの多いティラノがベストです。

日本のツールなので、コミュニティもサポートも日本語でOK。

デメリット

  • マルチプラットフォームに出力できない

ノベルゲームを収益化する方法はスマホ、Steamで販売、Switchなどの家庭用ゲーム機向けに販売、といった方法がありますが、ティラノで出力できるのはPCのみです。

一応スマホ対応しているようですが、口コミを見る限り実用的ではなさそう。

ティラノで作ったゲームを後から他のプラットフォームで出す場合、大抵はUnityへの移植になると思います。ほぼ最初から組み込みし直し(作り直し)になるので、まあまあ大変です。PC向けのみならティラノで作っても販売は可能ですが、有料ゲームとしては機能が物足りなかったりする。

作ったゲームを収益化したい

Naninovelならマルチプラットフォームに出力できる

NaninovelはUnityのツールなので、PC、スマホはもちろん、家庭用ゲーム機にも出力できます。

また、スマホでアプリ内課金や広告を実装するならUnity一択になるため、UnityのツールであるNaninovelがいいです。

NaninovelはUnityの基本機能が使える

各種広告ツールやサードパーティの機能を使う時も、大抵Unity用のSDKが用意されているので対応が簡単。

カスタマイズ性が高く、Unityで作った他のゲーム(3Dアドベンチャーゲーム、パズル、アクション、etc.)とノベルゲームを行ったり来たりさせることもできます。

とにかく高機能

クイックセーブ、既読スキップなどの標準装備が揃っているのに加えて、バックログからのボイスリプレイ、用語集など、あるとプレイヤーが喜ぶ機能がデフォルトで付いています。

制作面も痒い所に手が届く仕様で、他のツールに比べて開発期間を短縮できます。

デメリット

  • ちょっと価格は高め

Unityのアセットの中でもちょっと値段は高め。とはいえ、一度購入すれば永久に使えるし、機能も頻繁にアップデートされている。収益化すればすぐに回収できる金額なので、収益化の予定があるのなら買ってしまっていいと思う。

  • サポートは英語

Naninovelには日本語マニュアルが完備されていて、ほとんどの機能を網羅しているので、基本操作で困ることはないでしょう。困った時の問い合わせは英語になります。

  • Unityの操作を覚えなければいけない

UIをカスタマイズする時などにUnityの知識が必要になります。


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執筆者

Kanrinin

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