ノベルゲームはビジュアルノベルとも言いますが、日本でファンの多いジャンルの一つです。
今回は初心者から上級者まで、ノベルゲームクリエイターにおすすめの開発ツールを紹介します。いずれもプログラミングは不要で、ノベルゲーム制作に特化しているところが特徴です。
特に勧めたいツールを三つ紹介します。三つとも共通点は、
2021年の現在、インディーズノベルゲームの制作に(多分)一番利用されているツールです。
無料にも関わらず高機能なのが特徴で、セーブ&ロード、CGモード、回想など、ノベルゲームの基本機能はもちろん、Live2Dやボイスなども扱えます。
また、キャラクターをパーツ分けすることで表情やポーズの差分を作ることができます。かなり動きのあるゲーム作りが可能になります。
簡単なスクリプトを記述して動作を指定します。本格的なノベルゲームを作ることができます。
価格 | 難易度 | ドキュメント |
無料 | ★★ | 充実した公式ドキュメントあり |
上記のティラノスクリプトと同じ運営元ですが、こちらはスクリプトではなく直感的なドラッグ&ドロップで操作可能。
スクリプトを書くのはまだ抵抗がある、という方には、より直感的なこちらがおすすめ。
無料なので、お子様向けのアプリ制作学習用としても良さそうですね。
価格 | 難易度 | ドキュメント |
無料 | ★ | 充実した公式ドキュメントあり |
Unityを使う人にダントツで推薦したいのがnaninovel。Unityでノベルゲームを作るための拡張機能です。
完全日本語マニュアル完備なので安心。ただしUnityの基本知識は必要になります。
有料ですが、個人でも手の届く金額なので購入しても損はないでしょう。
Live2D、ボイスの他、アイテムインベントリ機能など高機能かつ、ハイセンスなインターフェース。ローカライズ機能がついているので、のちの多言語展開も楽々。
何が良いかと言うと、通常のUnityで作ったゲームと互換性がある点です。
ノベルゲームに限らず他のジャンルでも、会話シーンが欲しいときはあると思います。ただUnityの基本機能だけでちょっと長めの会話シーンを作ろうと思うと、結構手間がかかりますよね。
その点Naninovelを使えば、通常のゲームシーンを一時停止して、そこに会話ダイアログを表示するということができます。ストーリー制のあるゲーム全般に使えます。
ノベルゲームと他のゲームのシーン間を自由に行ったり来たりできるので、ノベルゲームと他の種類のゲーム(アクション、パズル、カードゲームなどなんでも)を組み合わせることができます。
価格 | 難易度 | ドキュメント |
$165(2021年5月時点) | ★★★ | 充実した公式日本語ドキュメントあり |
https://madnesslabo.net/utage/
Unity用ビジュアルノベル制作ツールで、できることはNaninovelと似ていますがこちらの方が老舗です。
エクセルでコマンド入力するのが特徴です。スクリプトを書くよりもエクセルで記述する方が分かりやすいという方には向いているでしょう。
個人的にはエクセルでゲーム制作というのはピンとこない(エクセルはそのような用途を想定していないので書きにくい)と感じました。
2000年代のインディーズノベルゲーム制作といえば吉里吉里でした。同ツールから有名作品も誕生していますし、商業ゲームも作られています。
対応プラットフォームはWindowsのみで、Live2Dのような今どきの機能はありません。もうほとんど開発はアップデートがない様子です。
今では、操作方法が似ていてより機能が充実しているティラノスクリプトに覇権を取って代わられた印象です。
今回はインディーゲームの制作者に役立つ情報をまとめてみました。
ノベルゲーム制作の初心者にはティラノスクリプト、中級者やUnity使いにはNaninovelがおすすめです。
これから作り始める方はぜひはじめの一歩を。すでに作っている方へは別の記事でお役立ち情報を発信したいと思います。